第40回 言語・音声理解と対話処理研究会 (SIG-SLUD)

日時:2004年3月5日(金)
場所:東京大学 社会情報研究所 2F講義室
   (〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1; TEL:03-3812-2111, FAX:03-3811-5970)    地理案内

参加費:無料 (研究会非登録の方の資料集代は1,500円(学生無料)です)

テーマ:一般


[10:00-12:00]

(1) インタラクティブな学習によるロボットの行動命令に含まれる不明確性の解消
    徳永 陽, 徳永 健伸, 田中 穂積 (東京工業大学)

    ロボットの行動命令に含まれる動作量の不明確性を,操作者とのイン
    タラクティブな対話による学習によって解消する.

(2) 音声駆動型QAシステム実現のための言語モデルと対話戦略の検討
    金 大祐, 古井 貞煕 (東京工業大学), 磯崎 秀樹 (NTT)

    音声駆動型のQAシステムを実現するために必要な1)言語モデルの
    構築・利用方法及び、2)ユーザとの対話戦略について述べる.

(3) 「怒り」識別のための音声の特徴量の検討
    有本 泰子, 大野 澄雄, 飯田 仁 (東京工科大学)

    発話中の怒りの識別を目的として、話者・発話内容に依存しない音響
    特徴量について検討した.

(4) 擬人化音声対話エージェントにおける視線制御モデルの提案
    中沢 正幸, 西本 卓也, 嵯峨山 茂樹 (東京大学)

    音声対話技術コンソーシアム(ISTC)で開発中の擬人化音声対話エー
    ジェントツールキット Galatea において,より人間に近く自然な頭
    部動作や視線移動などの振る舞いを行うための視線制御モデルについ
    て提案を行う.

[13:15-14:15] 

(5) [チュートリアル] 合意形成対話における言語・非言語情報
    矢野 博之 (通信総合研究所)

    二者の合意形成対話における特徴的な言語・非言語情報について概観
    し,所属研究グループでの取り組みを紹介する.

[14:30-16:30]

(6) チーム協調作業の対話分析
    安藤 英幸, 大和 裕幸, 角田 領 (東京大学)

    船舶ブリッジにおける対話記録を定量的・定性的に分析し,交換情報
    のパターン,巧みな協調作業の過程を明らかにした.

(7) 翻訳システムを介した対話における修正のストラテジー
    金城 由美子 (長崎純心大学・ATR), 竹澤 寿幸, 菊井 玄一郎 (ATR)

    翻訳システムを介した課題遂行対話における修正の分析を行い、一般
    の対話と同様に自己修正に優先性があることを示す。

(8) テキスト情報と韻律情報を利用したコールセンター対話の分析
    小野寺 佐知子, 落谷 亮 (富士通研究所)

    コールセンター対話データに対してテキスト情報および韻律情報を利
    用して,発話の特徴を分析した結果を報告する.

(9) 対話における記憶の相互作用分析:情報受容者のことばとジェスチャーが果たす役割
    細馬 宏通 (滋賀県立大学)

    記憶の再生を対話によって行う実験から、情報提供者だけでなく,情
    報受容者のことばとジェスチャーが提供者の記憶に重要な働きを持つ
    ことが明らかとなった.

[16:45-18:15]

(10) 日本語重文・複文を対象とした文法レベル文型パターンの被覆率特性
    池原 悟, 徳久 雅人 (鳥取大学), 村本 奈央 (NTT-AT), 村上 仁一 (鳥取大学)

    日本語重文と複文(述部が2又は3)の文型パターン22.1万件の被覆
    率を調べ,文型記述法の問題点を検討した.

(11) ユーザと状況のモデルを用いたプランニングを行う音声対話システム
    上野 晋一, 河原 達也 (京都大学)

    マルチドメインの音声対話システムにおいて、ユーザと状況のモデル
    を用いたプランニングにより対話管理を行う。

(12) モジュラリティの高い対話制御ルールの設計とその具体的な対話ドメインの適用方法に関する研究
    鈴木 夕紀子, 池ヶ谷 有希, 野口 靖浩, 伊藤 敏彦, 小西 達裕, 伊東 幸宏 (静岡大学), 高木 朗 (CSK)

    目的指向対話を抽象度の高い仕事の集まりとみなし、この仕事単位に
    対話ルールを用意して汎用性の高い対話制御設計を実現する.