第41回 言語・音声理解と対話処理研究会 (SIG-SLUD)

日時:2004年6月18日(金)

場所:情報通信研究機構 けいはんな情報通信融合研究センター
   (〒619-0289 京都府相楽郡精華町光台3-5) 地理案内 |交通機関時刻表 近鉄電車 奈良交通バス

参加費:無料(研究会非登録の方の資料集代は1,500円(学生無料)です)

テーマ:ロボット・エージェントとのコミュニケーションおよび一般

[10:00-12:00] (ロボット・エージェントとのコミュニケーション)

(1) ユーザの嗜好を学習するエージェントを用いた広報配信システム
    立花 健二, 荒木 雅弘 (京都工芸繊維大学)

      XMLで記述された広報文書からエージェントを援用した放送型Webページ
      への変換システムと、ユーザの記事に対する嗜好を学習する手法につい
      て報告する。

(2) Keepon:子どもからの自発的な関わりを引き出すぬいぐるみロボット
    仲川 こころ (情報通信研究機構), 小杉 大輔 (京都大学/日本学術振興会), 安田 有里 (近江八幡市心身障害児通園センター), 小嶋 秀樹 (情報通信研究機構)

      Keeponが,人でも玩具でもない“気になる存在”となって,母子と
      やりとりし,また母子間のやりとりに周辺参加した.

(3) {FST}と韻律情報を用いた相槌・復唱機能を持った対話ロボット
    藤江 真也, 福島 健太, 柴田 大輔, 小林 哲則 (早稲田大学)

      リズムのある対話を実現するために, 有限状態トランスデューサを
      用いた音声認識による早期検出機能と, 韻律情報を用いて相手の発
      話に適切なタイミングで相槌・復唱を行う対話ロボットを開発した.


[13:20-15:20] (一般)

(4) データベース検索タスクにおける文脈的制約を用いた音声対話システム
    神田 直之, 駒谷 和範, 尾形 哲也, 奥乃 博 (京都大学)

      データベース検索タスクにおける対話の文脈をモデル化
      し、言語理解曖昧性の解消や音声認識誤りの発見を行う。

(5) ユビキタスセンサを用いた会話参与手続きの認識
    坊農 真弓 (神戸大学大学院/ATR), 鈴木 紀子, 片桐 恭弘 (ATR)

      本研究では、複数のセンサ情報を用い、人が会話に参与しその後会話
      から去る会話参与手続きの認識について述べる。

(6) チャット対話の発言者交替メカニズムの解明にむけた発言開始・完了タイミングの分析
    小倉 加奈代, 西本 一志 (北陸先端大)

      チャット対話収録で取得したキー入力履歴データをもとに分析した
      発言生成プロセスのうちの特に発言開始と完了のタイミングについて
      対対面対話の観点から検討する。


[15:40-17:40] (一般)

(7) 話者交替/継続の識別における韻律情報の有効性に関する予備的検討
    大須賀 智子, 西田 昌史, 堀内 靖雄, 市川 熹 (千葉大学)

      地図課題対話コーパスにおいて、韻律情報のみを用いて話者交替/継続
      の識別を行った結果について報告する.

(8) 対話音声のパラ言語情報ラベリングの安定性に影響を与える要因について
    森 大毅, 相澤 宏, 粕谷 英樹 (宇都宮大学)

      自然な対話音声に含まれる感情などのパラ言語情報のラベリング作業が
      どの程度 安定して行えるのかを、大規模なラベリング実験を通して検
      討した。

(9) 説明的独話の談話セグメント分析における観点の相違
    竹内 和広, 森本 郁代, 高梨 克也, 井佐原 均 (情報通信研究機構)

      独話を談話セグメントに分け、内容を記述する作業を複数作業者で
      行った結果について、相違点を中心に分析を行った。