第63回 言語・音声理解と対話処理研究会 (SIG-SLUD)



関連研究者のみなさま:

第63回 言語・音声理解と対話処理研究会 (SIG-SLUD) 
のプログラムが確定いたしましたので,ご連絡させていただきます.

みなさまのご参加をお待ちしております.

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[情報処理学会 ヒューマンコンピュータインタラクション研究会(SIG-HCI)と連続開催]

日時:2011年10月13日(木)
(10月14日(金)の SIG-HCIと連続開催)
会場:お茶の水女子大学 理学部3号館 2階会議室
http://www.ocha.ac.jp/access/
参加費:無料

資料集代: 1,500円
ただし人工知能学会の学生会員には無料で配布します.
SLUD研究会登録会員は事前送付される予稿集をお持ち下さい. 

お問い合わせ:higashinaka.ryuichiro@lab.ntt.co.jp

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開催案内:

第63回のSLUDでは,一般セッションに加え,昨年度盛況だった対話システムに
ついての特別セッションを「第二回対話システムシンポジウム」として設けま
す.

言語を用いて人間と情報を授受するシステム,すなわち対話システムは,様々
な応用が期待されています.対話システムには,音声対話システム,テキスト
対話システム,対話エージェントや対話ロボットを含むマルチモーダル対話シ
ステムなど,入出力のモダリティにバリエーションがあります.これらの入出
力を扱う,言語理解・生成,音声認識・合成,画像認識,グラフィックス,ロ
ボット制御などの要素技術の性能向上に伴い,対話システム研究は今後ますま
す発展していくと考えられます.

昨年度の「第一回対話システムシンポジウム」では,国内の対話システム研究
者が一同に会して,現状と展望を議論することに加え,これから対話システム
研究を始める研究者へのチュートリアルも行われるなど,研究討論と情報交換
の場を提供することができました.

今後の対話システム研究の継続的な発展に向けて,そのような場を継続して提
供することが重要だと思い,第二回の開催を企画した次第です.また,今回は
情報処理学会のヒューマンコンピュータインタラクション研究会(SIG-HCI)と
連続開催です.ともすれば,音声・言語研究の枠に収まりがちな対話システム
研究を,インタラクション研究の視点から,見直すきっかけになればと考えて
います.

第一回対話システムシンポジウムと同様,今回も,一般発表,対話システムシ
ンポジウムでの発表,チュートリアル講演,デモセッション,国際会議報告,
パネル討論と,盛りだくさんの内容です.

皆様のご参加をお待ちしております.

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★タイムテーブル

09:30-09:35 オープニング
09:35-10:35 一般発表(2件)
10:35-10:40 休憩
10:40-12:10 対話システムシンポジウム-1(3件)
12:10-13:10 昼休み
13:10-14:00 チュートリアル講演
14:00-14:10 休憩
14:10-15:30 デモセッション
15:30-17:00 対話システムシンポジウム-2(3件)
17:00-17:45 国際会議報告
17:45-17:50 休憩
17:50-18:40 パネル討論
18:40-18:45 クロージング

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★プログラム

※口頭発表は1件 30分(発表20分,質疑10分)
※デモセッションは1件 5分のデモ紹介と1時間のデモ展示

09:30-09:35 オープニング

09:35-10:35 一般発表(2件)

キーワードからユーザの意図する対象をオントロジーを用いて推論する対話システム
○今村弘樹(創価大)

状況共有下の経路指示課題における指示ストラテジーの分析
○川端良子(千葉大),中野幹生,船越孝太郎(HRI-JP),Antoine Raux(HRI-US)

10:35-10:40 休憩

10:40-12:10 対話システムシンポジウム-1(3件)

ユーザの相槌・頷き喚起に与える合成音声・エージェントの影響
○翠輝久,水上悦雄,志賀芳則,河井恒,柏岡秀紀,中村哲(NICT)

オブジェクト指向的な対話システム開発言語の提案
○荒木雅弘(京都工芸繊維大学)

非タスク指向型対話エージェントのためのランキング学習を用いた統計的応答手法
○稲葉通将,平井尚樹,鳥海不二夫,石井健一郎(名大)

12:10-13:10 昼休み

13:10-14:00 チュートリアル講演

部分観測マルコフ決定過程を用いたインタラクション制御入門
○南泰浩(NTT)

概要:本チュートリアルでは,対話処理で利用されている部分観測マルコフ決
定過程 (POMDP; Partially Observable Markov Decision Process) について,
方策を決定する強化学習の一手法であるValue Iterationアルゴリズムを中心に,
実際の対話タスクを想定し解説する.

14:00-14:10 休憩

14:10-15:30 デモセッション

観光案内音声対話アプリケーションAssisTra
○水上悦雄,翠輝久,河井恒,柏岡秀紀,中村哲(NICT)

マルチドメイン対話エージェント構築ツールキットRIME-TK
○中野幹生,船越孝太郎,竹内誉羽(HRI-JP),石川真也(東工大)

述語項の類似度に基づいてニュース記事の案内を行う音声対話システム
○吉野幸一郎,森信介,河原達也(京大)

[Invited Demo]
多人数インタラクション理解のためのマルチモーダル分析ツールiCorpusStudio
○角康之(公立はこだて未来大学)

15:30-17:00 対話システムシンポジウム-2(3件)

対話行為設計のための発話クラスタリング
○東中竜一郎,川前徳章,貞光九月,南泰浩,目黒豊美,堂坂浩二,稲垣博人(NTT)

発話期待度/意欲度に基づく発話タイミング制御
◯藤江真也,木下裕介,小林哲則(早稲田大学)

音声対話システムにおける発話区間検出結果の音声認識性能への影響の調査
平野明,○駒谷和範,佐藤理史(名大)

17:00-17:45 国際会議報告

・YRRSDS & IWSDS(○翠輝久 NICT)
・SIGDial(○吉野幸一郎 京大)
・Interspeech(○目黒豊美 NTT)

17:45-17:50 休憩

17:50-18:40 パネル討論

テーマ 「インタラクション理解をインタラクション制御にどうつなげるか」
パネリスト:
河原達也(京大)
角康之(公立はこだて未来大学)
福本雅朗(NTTドコモ)
南泰浩(NTT)

18:40-18:45 クロージング

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★SIG-HCI 研究会のご案内:

翌日10/14(金)の情報処理学会 ヒューマンコンピュータインタラクション研
究会(SIG-HCI)では,一般講演6件と,本研究会のパネル討論に登壇されるは
こだて未来大学の角康之先生の講演発表の他,お茶の水女子大学のユビキタス
コンピューティング実験住宅 OchaHouse(http://ochahouse.com/)の見学会を
企画しています.滅多に見学できない施設をじっくり見ることのできるまたと
ない機会です.SIG-HCI 研究会にもぜひご参加ください.