関連研究者のみなさま、

人工知能学会第82回SLUD(言語・音声理解と対話処理)研究会のプログラムが決ま
りましたので、ご案内いたします。

今回は、一般セッションに加え、特別セッション「参与役割と知識の非対称性」を
設けます。
招待講演として、知識や経験が異なる人々のコミュニケーションを研究しておられ
る西條美紀先生(東京工業大学)と、
会話分析の手法により認識性に関わる人々のやりとりを研究しておられる早野薫先生
(日本女子大学)のお二方に、
特別セッションに関わる興味深い研究についてご講演いただきます。
また、セッション終了後に、国立国語研究所で構築中の「日常会話コーパス(CEJC)」
(http://pj.ninjal.ac.jp/conversation/corpus.html)のデモを行います。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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第82回 言語・音声理解と対話処理研究会

日時:2018年3月1日(木)?2日(金)
会場:国立国語研究所 2階 多目的室
   (〒190-0014 東京都立川市緑町10−2)
   https://www.ninjal.ac.jp/

参加費:無料
資料集代:1,500円(人工知能学会の学生会員は無料)
参加資格:特にありません。人工知能学会および本研究会非会員の方でも参加可能
です。事前申し込みは不要です。


問い合わせ先:増田将伸(京都産業大学)
Email: masuda41(at)cc.kyoto-su.ac.jp

・情報保障等特別なサポートを希望される方はご相談ください。可能な範囲で対応
致します。
 ただし、費用負担はご本人にお願いしております。

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プログラム(発表時間は目安として、発表20分、質疑10分)

3月1日(木)

12:30    受付開始

13:00-13:10 オープニング

13:10-14:40 一般セッション(3件)
1. アメリカ手話のプロソディック構造: ポーズと句末伸長 
田頭未希(東海大)

2. 歌詞感情コーパスの拡張についての検討
片岡麻輝・篠山学(香川高専)・松本和幸(徳島大)

3. 共感表出と発話促進のための聞き手応答を生成する傾聴対話システム
石田真也・井上昂治・中村静・高梨克也・河原達也(京都大)

14:40-14:50 休憩

14:50-15:50 招待講演
4. 知識と認識的地位の非対称性
早野薫(日本女子大)

15:50-16:00 休憩

16:00-17:30 特別セッション「参与役割と知識の非対称性」(1)(3件)
5. 相手の知識状態を把握する: 視覚障害者と歩行訓練士の相互行為場面から
坂井田瑠衣(NII)・西澤弘行(常磐大)・南保輔(成城大)

6. 多層的な非対称性のある相互行為場面における間主観的理解の達成: 失語があ
る人の生活場面のエスノメソドロジー・会話分析研究(4)
西澤弘行(常磐大)・坂井田瑠衣(NII)・南保輔(成城大)・川嶋明子(西武学
園医学技術専門学校)

7. ジャニーズジュニア・ファンのオタ会における映像を介した相互行為
細馬宏通・高城ゆり(滋賀県立大)


3月2日(金)
「日常会話コーパス(CEJC)」についての展示を終日行っています。

10:00-11:30 特別セッション「参与役割と知識の非対称性」(2)(3件)
8. 対話エージェントとの会話における発話の重なりと解消法
小室允人(千葉大)

9. 〈言葉足らずな発話〉が備える共創的インタラクションを生み出す余地について
西脇裕作・岡田美智男(豊橋技術科学大)

10. 参与役割「母?子」の注意のフォーマット調節に関する一考察
工藤昭子(東京福祉大)

11:30-13:00 昼休憩

13:00-14:00 招待講演
11. ケアの文脈におけるコミュニケーション分析の可能性
西條美紀・大橋匠(東工大)

14:00-14:10 休憩

14:10-15:40 特別セッション「参与役割と知識の非対称性」(3)(3件)
12. コミュニケーションにおける丁寧さに関する齟齬: 動詞否定丁寧形の発話と話
し手の人物像
宿利由希子(神戸大)

13. 噛み合わない会話はどのように解消されたか -在中国日系企業における日本人
社員と中国人社員の日本語による会話から-
梅村弥生(千葉大)

14. 話し合いの停滞期境界における参与者の振舞の分析 -話し合いの相移行期の考
察(2)-
水上悦雄・劉礫岩(NICT)・森本郁代(関学大)

15:40-15:50 クロージング

16:00- 「日常会話コーパス(CEJC)」デモ

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※人工知能学会の研究会資料(第一種)の扱いについて
 2015年4月以降に人工知能学会第一種研究会に投稿された研究会資料は紙冊
子に掲載されると同時に、学会事務局で資料ID(※1)を付与した上で学会文
献提供サイト「AI書庫」(https://jsai.ixsq.nii.ac.jp/ej/ )上のPDF
ファイルとして閲覧可能となります。
 発行日(※2)から一年間は、一本あたり(非会員 600円+消費税、学会員
300円+消費税、登録会員 0円)にて販売します。一年間の保留期間(エンバー
ゴ)後は無料購読できるようになりオンライン公開されます。
 なおAI書庫上のデータには、標準的な識別子(番号)は付与されませんが、
一般的な検索エンジンや国立情報学研究所が提供するCiNiiなどから容易に検
索できるようになります。

(※1)研究会資料ID付与規則の変更(2015年度より)
研究会資料ID(論文ID)の付与ルールを下記のように統一しました。
 資料ID:[研究会名略称]-[巻(3桁)]-[号(2桁)] 例:SIG-SWO-021-03
   巻:研究会の通算の開催回数        例:21
   号:特定の回での論文の発表順       例:3
   頁:研究会毎に以下の何れかのポリシーで付与する.
     A) 各回でページナンバリングしている場合は、そのページ情報を使用
     B) そうでない場合には、発表毎に「pp. 1-論文のページ分量」
(※2)紙媒体の奥付に記載された発行日
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