人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会(SLUD)第93回研究会を,
「第12回対話システムシンポジウム」として,以下の要領でオンライン開催します.

参加登録ページ(申込締切:11/30 シンポジウム終了時まで)
https://www.ai-gakkai.or.jp/sig-system/sigusers/add/slud/slud93
※参加は無料ですが,参加登録が必要です.参加登録された方には参加方法が記載され
 たメールが送付されます.
※資料集購入の締切については下の[1]をご確認ください.

第12回目となる今回は,口頭発表,ポスター発表などを含めて45件の発表が予定されて
います.
今年は新たな試みとして,対話システムに関する取り組み(技術・製品・プロダクト)
について,学術会議ではなかなか聞くことができない貴重な内容をご紹介していただく
インダストリーセッションを企画しました.
また,昨年に引き続き若手を対象として,優秀な発表には若手優秀賞を,独創性・将来
性がみられる発表には若手萌芽賞を,それぞれ授与する予定です.
招待講演には以下の先生をお呼びします.
長井隆行先生(大阪大学):「自律ロボットの説明性と対話システム」

この他,SIGDIAL,ACL,INTERSPEECH,SemDial,ICMI,EMNLPの国際会議報告や,
実際に会場で対話システムを動作して評価する対話システムライブコンペティションも
行います.
また,オンラインでも多くの人と交流できる仕掛けを用意した懇親会も企画しており
ます.
対話システムの研究者や対話システムに興味がある方々が一堂に会する場となるよう
企画しておりますので,奮ってご参加ください.

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[1]日時・場所
[2]タイムテーブル
[3]プログラム
[4]招待講演のタイトルと概要
[5]懇親会
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[1]日時・場所
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日時:2021年11月29日・11月30日(月・火)
会場:オンライン開催(事前参加登録者にのみ参加情報を連絡します)

事前参加登録ページ(申込締切:11/30 シンポジウム終了時まで)
https://www.ai-gakkai.or.jp/sig-system/sigusers/add/slud/slud93

参加費:無料
参加資格:特にありません.人工知能学会および本研究会非会員の方でも
     参加・発表が可能です.
資料集:
[研究会登録会員・賛助会員] 通常通り冊子を郵送します
[人工知能学会学生会員]
 電子版(無料)【申込先:https://forms.gle/9Jp9F4w94AdfJJT78 】
  締切:11月22日(月) 
[上記以外]
 電子版(1,500円)【通販サイト:https://jsaioffice.stores.jp/ 】
  11月23日(火)より販売開始。
  シンポジウム終了後2日間は購入できます。
 冊子版(2,000円)【申込先:https://forms.gle/9Jp9F4w94AdfJJT78 】
  締切:11月22日(月)
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[2]タイムテーブル
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〇 11月29日(月)
9:50-10:00 開会挨拶
10:00-11:15 一般口頭発表1(3件)
11:15-11:30 休憩
11:30-12:50 ポスターセッション1(10件)
12:50-13:50 昼休憩
13:50-15:05 一般口頭発表2 (3件)
15:05-15:15 休憩
15:15-18:15 対話システム ライブコンペティション4
18:15-18:45 休憩
18:45-20:00 オンライン懇親会

〇 11月30日(火)
10:00-11:15 一般口頭発表3(3件)
11:15-11:25 休憩
11:25-12:45 インダストリーセッション
12:45-13:40 昼休憩
13:40-15:00 ポスターセッション2(9件)
15:00-15:10 休憩
15:10-16:10 招待講演(大阪大学 長井隆行先生)
16:10-16:20 休憩
16:20-17:20 国際会議報告
17:20-17:30 休憩
17:30-18:00 表彰・閉会

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[3]プログラム
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◎ 11月29日(月)9:50-18:15(懇親会は18:45-20:00)
[9:50-10:00 開会挨拶]

[10:00-11:15 一般口頭発表1(3件)]
1.発問型チュータリングシステムにおける解答の自動評価
〇寺西帝乃,荒木 雅弘(京都工繊大)

2.音声対話システムのユーザ適応に向けたパーソナリティの関係性の分析
〇山本賢太,井上昂治,河原達也(京大)

3.InteLLA:適応的な質問戦略を有するスピーキング能力判定会話エージェント
〇佐伯真於,松浦瑠希,鈴木駿吾,宮城琴佳,小林哲則,松山洋一(早大)

[11:15-11:30 休憩]

[11:30-12:50 ポスターセッション1(10件)]
4. 自動音声対話におけるネガティブ感情認識のための転移学習の性能比較
〇高井幸輝,李晃伸(名工大),戸田隆道,東佑樹,下山翔(株式会社AI Shift)

5. イジングマシンを用いたミュージアムガイドの発話計画最適化
〇高津弘明(早大),安藤涼太(内外切抜通信社),中野鐵兵(早大),柏川貴弘,木村浩一(富士通研究所),松山洋一(早大)

6. 応答履歴に応じたペルソナの更新が対話システムの応答生成へ与える影響の分析
〇吉田快,品川政太朗,須藤克仁,中村哲(奈良先端大)

7. Self-Attentionを用いた多人数会話向け発話タイミング推定
〇佐久間仁(早大),藤江真也(千葉工大/早大),小林哲則(早大)

8. 事前学習済み言語生成モデルを用いた知識グラフ検索に基づく対話システム
〇佐良和孝,滝口哲也,有木康雄(神戸大)

9. 対話における後続発話のエントレインメント予測
〇金崎翔大(理研/同志社大),河野誠也,湯口彰重(理研),桂井麻里衣(同志社大),吉野幸一郎(理研)

10. マルチモーダル情報に基づくシステム応答の韻律・表情制御信号の生成に関する検討
〇渡辺稜哉(東北大),千葉祐弥(NTT),能勢隆,伊藤彰則(東北大)

11. システム発話間の整合性を重視した発話選択への深層強化学習の適用
〇黒田佑樹,武田龍,駒谷和範(大阪大)

12. 小説を用いたペルソナの抽出と対話システムの自動構築
〇秋山一馬,稲葉通将(電通大)

13. 目標指向対話のためのサブゴール設計に基づく発話系列生成
〇岸波洋介(東北大),赤間怜奈(東北大/理研),佐藤志貴,徳久良子(東北大),鈴木潤,乾健太郎(東北大/理研)

[12:50-13:50 昼休憩]

[13:50-15:05 一般口頭発表2 (3件)]
14. 対話のことばの「人に優しい」構造の考察
〇市川熹(千葉大/早大)

15. 会話はいかにして分裂し、統合するのか
〇橋本樹,榎本美香(東京工科大)

16. 雑談に介入する際に必要な対話要約の調査
〇山下紗苗,東中竜一郎(名古屋大)

[15:05-15:15 休憩]

[15:15-18:15 対話システム ライブコンペティション4]

17. 対話システムライブコンペティション4
〇東中竜一郎(名古屋大),船越孝太郎(東工大),高橋哲朗(富士通研究所),稲葉通将(電通大),赤間怜奈,佐藤志貴(東北大),堀内颯太(名古屋大),ドルサテヨルス(東工大),小室允人(千葉大),西川寛之(明海大),宇佐美まゆみ(国語研)

18. aoba_v2 bot: 多様な応答生成モジュールを統合した雑談対話システム
〇長澤春希,工藤慧音,宮脇峻平,有山知希,成田風香,岸波洋介,佐藤志貴(東北大),乾健太郎(東北大/理研)

19. 学習データの違いに対するTransformer Encoder-decoder対話モデルの応答変化の分析
〇杉山弘晃,有本庸浩,水上雅博,千葉祐弥,中嶋秀治,成松宏美(NTT)

20. ペルソナ一貫性の考慮と知識ベースを統合したHyperCLOVAを用いた雑談対話システム
〇山崎天,坂田亘(LINE株式会社),川本稔己(LINE株式会社/東工大),小林滉河,Nguyen Tung,上村卓史,中町礼文,李聖哲,佐藤敏紀(LINE株式会社)

21. 「会話が噛み合わない人」という人らしさを備えたシステム
〇乙武香里(早大)

22. ルールと用例を併用してユーザ発話を誘導する対話システムの構築
〇久保祐喜,生嶋竜実,二瀬颯斗,武田龍,駒谷和範(大阪大)

23. HyperCLOVAを利用したプロンプトプログラミングによるシチュエーションに適した応答生成
〇川本稔己(LINE株式会社/東工大),山崎天,坂田亘,佐藤敏紀(LINE株式会社)

24. 気遣いができる対話システム ―語用論の知見を活かして―
〇白井宏美(FCL(Future Communication Laboratory))

[18:15-18:45 休憩]

[18:45-20:00 オンライン懇親会]


◎ 11月30日(火) 10:00-18:00

[10:00-11:15 一般口頭発表3(3件)]
25. 言語理解と低雑音要求
〇得丸久文(カラハリ・プロジェクト)

26. 健常高齢者向け認知機能訓練用対話システムの在宅実証実験を通じて得られた知見と教訓に関する報告
〇徳永清輝,田村和弘,大武美保子(理研)

27. 共感を表出する音声対話システムのための共有笑い生成
〇井上昂治,Lala Divesh,河原達也(京大)

[11:15-11:25 休憩]

[11:25-12:45 インダストリーセッション(9件)]
28. 電話をインターフェースとした音声自動対話の取り組み
〇戸田隆道,友松祐太,杉山雅和,邊土名朝飛,東佑樹,下山翔(株式会社AI Shift)

29. ドメイン展開性の高い音声対話システム技術
〇小林優佳,久島務嗣,吉田尚水,永江尚義,岩田憲治(東芝)

30. 自律型会話ロボット Romi
〇信田春満,張磊,笠原健治(株式会社ミクシィ)

31. 応対ログからのFAQ自動抽出システム NANQ
〇土居誉生,森克利,嘉門勇輝,稲田徹(SCSK株式会社)

32. 日本語自然言語処理における事前学習モデルの公開
趙天雨,〇沢田慶(rinna株式会社)

33. ソーシャルデータを活用した「サポートチャットボット」での雑談生成システムの紹介
〇伊島翔大,田中昂志(株式会社ユーザーローカル)

34. Tutorial English AI:人と共に成長するオンライン語学学習支援AIシステムの開発
〇松山洋一(早大)

35. マルチモーダル環境におけるPersonalized AIサービスを支えるAPI基盤「AI suite」のご紹介
〇中辻真,立石修平,小瀬木悠佳(NTTレゾナント)

36. 対話ロボットとのオンライン対話を遠隔制御するシステムによる実験の取り組み
〇港隆史,境くりま,船山智(国際電気通信基礎技術研究所)

[12:45-13:40 昼休憩]

[13:40-15:00 ポスターセッション2(9件)]
37. ユーザが撮影したインタビュー動画を用いて応答する対話システムの自動構築
〇木元颯人,稲葉通将(電通大)

38. からかいユーモア応答生成を目的としたコーパスの構築と分類
〇上垣貴嗣,清水健吾,菊池英明(早大)

39. 音声対話AIエージェント・システム AIKo の認知機能検査応用 ―企画から動作確認まで
〇瀧和男,古和久朋(神戸大)

40. 多様な年代の話者による旅行代理店タスク対話コーパスの収集と分析
〇稲葉通将(電通大),東中竜一郎(名古屋大),千葉祐弥(NTT),駒谷和範(大阪大),宮尾祐介(東大),長井隆行(大阪大)

41. ライブコンペ4に参加して得たこと
〇岡本拓(国際交流基金関西国際センター),納土知樹

42. 日本語母語話者と学習者の終助詞使用の比較 ―「ね」を中心として―
〇斎藤里美(東京外語大)

43. 大規模テキストを用いたTransformerベース雑談対話システムの構築
〇郭恩孚,南泰浩(電通大)

44. 類似度と一貫性を考慮してシナリオを選択する用例ベース対話システム
〇QI ZHIYANG,秋山一馬,稲葉通将(電通大)

45. 対話システムにおける破綻回復処理の検討
〇坪倉和哉,永野葉月,入部百合絵(愛知県立大),北岡教英(豊橋技科大)

[15:00-15:10 休憩]

[15:10-16:10 招待講演]

46. 長井隆行先生(大阪大学)
「自律ロボットの説明性と対話システム」

【スライドはこちら】

[16:10-16:20 休憩] [16:20-17:20 国際会議報告] SIGDIAL: 田中翔平(奈良先端大) ACL: 塚越駿(名古屋大) INTERSPEECH, SemDial: 千葉祐弥(NTT) ICMI: 岡田将吾(北陸先端大) EMNLP: 佐藤翔悦(東大)

【スライドはこちら】

[17:20-17:30 休憩] [17:30-18:00 表彰・閉会] =============================================================== [4]招待講演のタイトルと概要 --------------------------------------------------------------- 〇 長井 隆行先生(大阪大学) タイトル:「自律ロボットの説明性と対話システム」 概要: In recent years, explainability of AI (XAI) has been attracting attentions and various studies have been conducted. Most of these studies focus on explainability as a tool to improve the performance of discriminative models and/or for debugging purpose. On the other hand, my group has been pursuing flexible human-like intelligence by understanding the symbol grounding (or symbol emergence) problems, such as what is the meaning of words, in the context of the physical body and multimodality of robots. In addition, we have been investigating how robots can acquire flexible intelligence associated with language by learning from their own experiences. In the course of these investigations, we came to the conclusion that explainability, as a characteristic that autonomous intelligent robots should have, is somewhat different from the scope of XAI. We defined it as explainable autonomous robots (XAR), and examined its formulation and required technologies from the point of view of what the essence of explaining is. What becomes clear through these investigations is that, in the end, explanation is communication itself. From this perspective, it seems clear that there is a deep relationship between dialogue systems and explainability of autonomous robots. I will talk about the attempts on XAR so far and discuss connections between dialogue systems and XAR research. =============================================================== [5]オンライン懇親会 --------------------------------------------------------------- シンポジウム初日の終了後にオンライン懇親会を開催します. 初参加の方や知り合いがいない方も多くの方と交流しやすくなるよう,参加者をランダムで数名ずつのグループに分け,グループ内で交流するということをグループを変えて2回程度行う予定です.また,各グループにはシンポジウム委員が1名以上参加します.大学や企業の研究者・開発者が交流できる貴重な機会ですので,奮ってご参加ください. =============================================================== 備考: ・情報保障等特別なサポートを希望される方はご相談ください.可能な範囲で対  応致します. =============================================================== ■ 問い合わせ先 第12回対話システムシンポジウム実行委員会  dialog-system-sympo@googlegroups.com  委員長  藤江真也(千葉工大)  副委員長 徳久良子(豊田中研)  シンポジウム委員       稲葉通将(電通大)       井上昂治(京大)       岡田将吾(JAIST)       川端良子(国語研)       小林優佳(東芝)       駒谷和範(阪大)       杉山弘晃(NTT)       成松宏美(NTT)       東中竜一郎(名大)       船越孝太郎(東工大)       松山洋一(早稲田大)       吉野幸一郎(理研)   ライブコンペ専任委員       高橋哲郎(富士通)       西川寛之(明海大)       宇佐美まゆみ(国語研)       小室允人(千葉大)       ドルサ・テヨルス(東工大)       赤間怜奈(東北大)       佐藤志貴(東北大)       堀内颯太(名大)